六畳間ホームシアター・レポート

720P液晶プロジェクタ「Panasonic TH-AE500」を中心としたカジュアルシアターへの道

期待が膨らむLCOS(Liquid Crystal on Silicon)反射型液晶素子
2004/10/23

現在、最も売れている「720P液晶プロジェクタ」とは、
「透過型液晶」パネルを使用したプロジェクタの事であります。
これらの液晶プロと並んで、データ用、
ホームシアター用高級機として各社で採用されているのが
米国のテキサス・インスツルメンツ社が開発した
反射型ディスプレイ素子「DMD(Digital Micromirror Device)」
を使用した光学エンジンである
「DLP(Digital Light Processing)」であります。

しかし、これまでのレポートで触れてきたように
この両方式にはいくつかの欠点があります。
「帯に短し、襷に長し」なのは、
なにも液プロの機種選定に限った話ではなく、
DLPプロジェクタと液プロの比較でも云えることです。


では、「透過型液晶」と「DLP」のいいトコ取り
をしたデバイスは無いのでしょうか???
実はあるのです。
それが「LCOS(Liquid Crystal on Silicon)」と呼ばれる
反射型液晶素子を使った反射型液晶プロジェクタです。

「LCOS」の利点は、
格子が目立たず、スムースな映像が楽しめる点、
小さなパネルサイズで高解像度化が可能な点、
画素間の隙間がほとんどないため、
細かい文字や線などが非常にクリアに表現出来る点、
多くのDLPプロは単版式ですが、LCoSプロは3枚式ですので、
色調や階調の再現性も高く、その上、
透過型液晶のような黒浮きがない、などの点です。
欠点は、ランプを高輝度にしないと
高いコントラスト比が稼げない点で、
その為、冷却用のファンの動作音が家庭用にしては大きく、
非常に耳障りなことでしょうか。


「LCOS」に関しては、ついこの間まで米国のインテル社が
低価格「LCOS」チップを鋭意開発中で、
「2004年の夏にはこのチップを採用した
 1,800ドル以下の大画面プロジェクションTV
 が販売されるだろう」と明言しておりました。
ところが、この夏の発売延期に続き、遂にこの秋、
「発売後に見込まれる売上に対して、
製品開発に必要な研究開発コストがかかりすぎるため、
LCOSチップの開発自体を中止する」との発表があり、
多くのマニアの期待を裏切る、残念な結果になってしまいました。

しかし、日本のメーカーでは、ビクターが独自開発した
「D-ILA(Direct-Drive Image Light Amplifier)」や、
ソニーの「SXRD(Silicon X-tal Reflective Display)」
などの「LCOS」系のデバイスの改善・低価格化の為の
研究が着実に続いています。


ただ、「D-ILA」にしても「SXRD」にしても
既にフル・ハイビジョン(1920×1080ドット)に対応した
市販プロジェクタは発売されているものの
まだまだ非常に少数で高価なのが欠点です。

SONY QUALIA 004」
日本ビクター株式会社 DLA-HD2KDLA-HX1D」(1400×788)


とは言え、最近はビクターの「D-ILA」素子を採用しつつ
希望小売価格:598,000円(税別)という値段を実現した
「キヤノン パワープロジェクター SX50」のような製品が
登場しています。

キヤノン:パワープロジェクターSX50ITmedia ライフスタイル:
家庭向け進出への伏線 キヤノン、LCOSプロジェクター

残念なのは、この「SX50」が
SXGA+(1400×1050ドット)4:3パネルの
データ用プロジェクタである点です。
キヤノンにはぜひ、
この「D-ILA」パネルを16:9表示で使った、
低価格なホームシアター用LCOSプロジェクタを
発売していただきたいものです。

(しかし、4:3のデータ用とは云え、
 この解像度で売価が40万円台前半となりますと、
 ホームシアター用に買う手もあるのではないかと思います。
 特に、横方向の解像度が1400ドットというのは、
 16:9換算で、1400×788ドットの解像度(※)ですから
 ハイビジョン映写を考えると非常に魅力的です。
 ※この解像度は売価で約100万する「DLA-HX1D」と同じ)


※追記※
その後、価格.comの「SX50」の口コミ掲示板に、
実機をご覧になったフォト大好きさん、青い流れ星さん、
ろくまささん、実機を購入されたmk01さんから
興味深いレポートが投稿されました。
問題は、光源である高圧水銀ランプの影響で、
特に暗部に若干の緑かぶりが見られる点のようです。
価格.com「キヤノン:パワープロジェクターSX50」口コミ掲示板



また、「D-ILA」本家のビクターは
北米のリア・プロジェクションTV市場に
「D-ILA」を使った61V型の「HD-61Z575」と
52V型の「HD-52Z575」を既に投入しております。
(来年には70V型も発売されるようです)

もしこれが日本でも発売されたら、
既存のプラズマTVや液晶TVは全て駆逐されるだろう
というくらいの高画質を実現しているそうです。
しかし、残念なことに、
「D-ILA」素子の量産数がまだ少ない事などを理由に
現時点で国内発売は未定とのことです。

このビクター製「D-ILA」リアプロTVは、
米国のネットショップでは52V型の「HD-52Z575」が
3,000ドル前後で買えるなど、
驚くべき低価格化をも実現しており、
「一刻も早く、日本でも発売して欲しい」、
「こうなったら個人輸入をしてでも欲しい」と
マニアたちの間で話題になっています。


また、ソニーも「SXRD」を採用した
フル・ハイビジョン(1920×1080ピクセル)表示の
70インチ・リア・プロジェクションTV、
「KDS70XBR100」を来年始めに北米で発売予定です。
価格は、1万ドル以下となっています。
これは一見高額ですが、「QUALIA 004」と比較すれば
半額以下の価格です。
しかし、これも今のところ、国内で発売されるかは
未定のようです。


JVCの「HD-61Z575」と「HD-52Z575」で使われている
「D-ILA」素子は「0.7インチ、1280×720ピクセル」で、
これは、エプソンのD4パネルと同じ大きさと解像度です。
このデバイスを使った720P・D-ILAプロジェクタや
薄型大画面のリアプロTVが売価30万前後で発売されれば、
爆発的ヒットは間違いなしだと思います。

しかし、今やHDD/DVDレコーダーと並んで
デジタル家電の稼ぎ頭である、プラズマTVや液晶TVは、
ビクターもソニーも発売しています。
両社とも、これが急に売れなくなっても困る訳でして
国内市場への投入が高額プロジェクタ中心になっているのは、
この点が一番大きな要因なのでしょう。
もしそうだとすれば、我々、顧客側にしてみれば、
いい迷惑な話ですね。



※2005年4月追記※

ビクターは、北米で発売していたD-ILAリアプロを改良した
日本仕様モデル、61V型の「HD-61MD60」(787,500円)と
52V型の「HD-52MD60」(682,500円)を5月中旬より
順次発売します。
北米での売価と比較しますとちょっと割高な価格設定ですが
日本では定価の30%〜40%OFF程度の売価になるのは
珍しくありませんので、しばらくすれば値頃になるでしょう。

ビクター プロジェクションテレビ
ITmedia ライフスタイル:プラズマよりも明るくキレイ――
ビクター、D-ILAリアプロTV発表
AV Watch ビクター、61/52V型リアプロテレビ「ビッグ スクリーンエグゼ」
−D-ILAリアプロで日本市場に本格参入







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