岩窟王の BOOK KINGDOM


「このミステリーがすごい!」2000年版
  岩窟王  1999/12/16


「ファイトクラブ」を観た後に書店に寄ったところ、
「このミス」が発売されていました。
今年のベスト10は、

【国内編】
1「永遠の仔」天童荒太 136点 上1900円、下1800円
2「白夜行」 東野圭吾 86点 1900円
3「亡国のイージス」福井晴敏 71点 2300円
4「バトル・ロワイヤル」高見広春 66点 1480円
5「柔らかな頬」桐野夏生 48点 1800円
6「ボーダーライン」真保裕一 45点 1700円
7「最悪」奥田英朗 42点 2000円
8「盤上の敵」北村 薫 40点 1600円
9「ハサミ男」殊能将之 38点 980円
10「MISSING」本多孝好 33点 1700円

【海外編】
1「極大射程(上下)」スティーヴン・ハンター 131点 各667円
2「ボーン・コレクター」ジェフリー・ディーバァー 127点 1857円
3「夏草の記憶」トマス・H・クック 89点 667円
4「三人の名探偵のための事件」レオ・ブルース 49点 2000円
5「悪党パーカー/エンジェル」リチャード・スターク 45点 620円
6「クリスマスに少女は還る」キャロル・オコンネル 32点 1000円
7「死の記憶」トマス・H・クック 31点 714円
8「パナマの仕立屋」ジャン・ル・カレ 30点 2000円
9「血の流れるままに」イアン・ランキン 28点 1400円
10「ポジオリ教授の事件簿」T・S・ストリブリング 28点 2000円

国内編は天童荒太のダントツ勝ち。
海外編はミステリー中心のラインナップの中で
ハンターの冒険小説が第一位を獲得。

「最大射程」、こりゃ本当にお勧めの娯楽大作。
今までバラバラに発売されていた、
天才狙撃手ボブ・リー・スワガー・シリーズの第一弾が本作。
キアヌ・リーヴス主演(おいおい...)で映画化も決定!

以上、お知らせまで。




岩窟王の NONFICTION KINGDOM  岩窟王  1999/12/28



 本棚を覗けば、持ち主の人柄が分かるといいます。
では、僕の愛読書をご紹介しましょう。
(ここ1年はホームページ作りで忙しかったので、
 ちょっと前の書籍が中心になっています)


 ノン・フィクションでは、映画関連の書籍は勿論、
科学書(ニュー・サイエンスも含む)、犯罪や超常現象を
扱ったもの、宗教関係のものが多いです。

 小説では、ハードSFとファンタジィー小説、恋愛小説
を除いたものなら何でも読みます。
 特に(下にも書いた様に)ミステリー、冒険・スパイ小説、
それにモダンホラーが三本柱で、これに
明治、大正、昭和初期の幻想小説や推理小説が加わります。



「ノン・フィクション」
 このところ、疑似科学本(「脳内革命」「神々の指紋」
「買ってはいけない」)や疑似宗教本ばかり売れていますが、
あまりいい傾向ではないですね。

おすすめの徹夜本(あまりの面白さに徹夜で読んでしまう本)は、

「ホット・ゾーン」 リチャード・プレストン著
 1989年、アメリカ・ワシントンDCの郊外の町にある
 モンキーハウス(研究・実験用の猿を輸入管理している施設)に、
 突然、最悪のウィルス『エボラ』が出現した。
 しかもこいつは、空気感染する突然変異の新種エボラだった...。

なんてったって、ダントツの恐・面白さ!
一歩間違えたら、人類は絶滅の危機に直面していたかもしれません。


「敵対海域」 ピーター・ハクソーゼン、他著
 レイキャヴィック会談を一週間後に控えた、1986年10月3日、
 ソ連海軍所属の核弾頭ミサイルを搭載した原子力潜水艦Kー219は
 パトロール航海中に、原子炉がメルトダウン寸前になるという
 致命的な事故を起す。
 しかもそこは、血に飢えた米国潜水艦がうろつく敵対海域だった。
 世界は、人知れぬ深海で最終戦争の危機を迎えていた...。

真の英雄的行為とは何か、それを考えさせられる、サスペンスと
感動の実話。
「Uボート」や「レッド・オクトーバーを追え!」を凌ぐ、衝撃!


「カール・セーガン 科学と悪霊を語る」カール・セーガン著
 宇宙物理学者で著名な科学啓蒙者だった博士の遺作。
 超能力やUFO、心霊術などを科学者の視点で解析する
 エッセイ。とんでも話の分析には、目からウロコです。


「大統領の検屍官」 シリル・ウェクト著
 全米No.1の検屍官であるウェクト氏がJFKやプレスリー
 の検屍秘話を綴る。
 

他には、
「24人のビリー・ミリガン」 ダニエル・キイス著、
「大統領たちが恐れた男 FBI長官フーヴァーの秘密の生涯」
アンソニー・サマーズ著、
「イエスのミステリー 死海文書の謎を解く」
バーバラ・スィーリング著、
「証拠は語る FBI犯罪科学捜査官のファイルより」
ディヴィッド・フィッシャー著、
「フィンチの嘴(くちばし) ガラパゴスで起きている種の変貌」
ジョナサン・ワイナー著、
「臨死体験」、「脳を究める」 立花 隆著、
「世界不思議百科」、「現代犯罪百科」 コリン・ウィルソン、他著
などが面白かったです。


この所、過去の重大事件を緻密に取材したルポルタージュが
相次いで出版されていますね。
「三億円強奪事件」、「森永グリコ事件」、「ロス疑惑」、
 「日航機墜落事件」、「神戸・少年殺人事件」
など)
今後はこれらの本を読みたいと思っています。
純粋な実録ものとは云えないかもしれませんが、
読み物としての面白かったのは
「三億円事件」 一橋文哉著 ですね。


次回は、面白かった小説を取り上げます。
では、また!




岩窟王の NOVEL KINGDOM (1) 岩窟王  1999/12/29


「ミステリー」
 数が多すぎてなにから書けばいいのか困ってしまいますが、
 僕は翻訳ものを読むことが多いです。
 やはり作品の完成度としては海外の方が高いと思います。

古典としては、
●アガサ・クリスティー
「そして誰もいなくなった」「アクロイド殺人事件」
「ナイルに死す」「オリエント急行殺人事件」
●ジョン・ディクスン・カー
「火刑法廷」「皇帝のかぎ煙草入れ」「ユダの窓」
●アーサー・コナン・ドイル
「シャーロック・ホームズの冒険」「バスカヴィル家の犬」
●エラリー・クィーン
「Yの悲劇」「Xの悲劇」「エジプト十字架の秘密」
●レイモンド・チャンドラー
「長いお別れ」「さらば愛しき女よ」「大いなる眠り」
●ダシール・ハメット
「マルタの鷹」「赤い収穫」「デイン家の呪」

などが思い浮かびます。


人気投票で必ず上位に来る作品としては
「幻の女」 ウイリアム・アイリッシュ著
があります。


名作、傑作の多い作家として知られているのは、
「さむけ」 ロス・マクドナルド
「偽のデュー警部」 ピーター・ラブゼイ
「笑う警官」 マイ・シューヴァル&ペール・ヴァール
「警官嫌い」 エド・マクベイン
「初秋」 ロバート・B・パーカー
「キドリントンから消えた娘」 コリン・デクスター


他にも、ローレンス・ブロック、P・D・ジェイムス、
アーロン・エルキンズ、エルモア・レナード、フィリップ・カー
などの作家の作品は面白いです。



僕はバリバリの本格派推理小説ファンではないので、
ミステリーの解釈を広く捕らえてのおすすめとしては、

●トマス・ハリス
 寡作で有名な作家ですが、いまのところハズレがありません。
「レッド・ドラゴン」「羊たちの沈黙」「ハンニバル」

●ジェームズ・エルロイ
 米国の恥部を描いたLA4部作が有名。
 陰惨な暴力と暗い情念を描かせたら右に出る者なし。

「ホワイト・ジャズ」「ブラック・ダリア」「L.A.コンフィデンシャル」

●トマス・H・クック
近年、一番ノッテいる推理小説作家。
「過去を失くした女」「緋色の記録」「夏草の記憶」「死の記憶」




【読まずに死ねない徹夜本】
「ブルー・ベル」 アンドリュー・ヴァクス
「夢果てる街」 トレヴェニアン
「幻の終り」 キース・ピーターソン
「法律事務所」 ジョン・グリシャム
「検屍官」 パトリシア・コーンウェル
「匿名原稿」 スティーヴン・グリーンリーフ
「ストーン・シティ」 ミッチェル・スミス
「推定無罪」 スコット・トゥロー
「死の蔵書」 ジョン・ダニング
「将軍の娘」 ネルソン・デミル
「透明人間の告白」 H・F・セイント
「少年時代」 ロバート・R・マキャモン
「女彫刻家」 ミネット・ウォルターズ
「水の旋律」 フェイ・ケラーマン
「音の手がかり」 デイヴィッド・ローン
「シンプル・プラン」 スコット・スミス



【読まずに死ねない徹夜本・国内編】
●真保裕一
お気に入りの作家。彼は元アニメの脚本家兼、演出家。
「ホワイトアウト」「奪取」「ボーダーライン」

●馳 星周
エルロイに影響を受けた、ピカレスク(悪漢)小説作家。
「不夜城」「鎮魂歌」「夜光虫」「漂流街」

●原 ォ
和製ハードボイルド作家。寡作で有名。
「私が殺した少女」「そして夜は甦る」「さらば長き眠り」

●宮部みゆき
「火車」「藩生邸事件」「理由」

●高村 薫
「マークスの山」「照柿」「レディ・ジョーカー」


「行きずりの街」
 志水辰夫
「セント・メリーのリボン」 稲見一良
「魍魎の匣」 京極夏彦
「スキップ」 北村 薫
「死の泉」 皆川 博子
「白夜行」 東野 圭吾
「OUT」 桐野 夏生


昔、よく読んだ日本人作家で好きなのは、
内田百聞、稲垣足穂(たるほ)、泉 鏡花、
初期から中期の江戸川乱歩、横溝正史、夢野久作、
小栗虫太郎、久生十蘭(ひさおじゅうらん)、
安部公房、中井英一、松本清張、
などです。
特に夢野と公房にはハマりました。


次回は、
冒険小説にモダンホラーの好きな作品をご紹介します。 
では、また!




岩窟王の NOVEL KINGDOM(2)  岩窟王  1999/12/30


さて、長々と続けてきた「岩窟王の本棚」もこれが最後の投稿です。


『冒険小説・スパイ小説』

 男の人生の通過儀礼として「冒険小説」との出会いは欠かせない。
男子たるもの、いくら酒や煙草を飲んでいようが、いくら仕事が
出来ようが、何人好きに抱ける女がいようが、
「冒険小説」を熱く語れないようでは、一人前の漢とは云えない。



【読まずに死ねない徹夜本・翻訳編】

●ジャック・ヒギンズ
「鷲は舞い降りた」
(冒険小説、生涯ベスト1)「脱出航路」

●アリステア・マクリーン
「女王陛下のユリシーズ号」「ナヴァロンの要塞」

●フレデリック・フォーサイス
「ジャッカルの日」「オデッサ・ファイル」

●ディック・フランシス
「興奮」「利腕」「大穴」

●クレイグ・トーマス
「ファイアフォックス」「ファイアフォックス・ダウン」

●ジェフリー・アーチャー
「ロシア皇帝の密約」「大統領には知らせますか?」

●ギャビン・ライアル
「深夜プラス1」「もっとも危険なゲーム」

●スティーブン・ハンター
「真夜中のデッド・リミット」「極大射程」


「北壁の死闘」
 ボブ・ラングレー
「シャドー81」 ルシアン・ネイハム
「暗殺者」 ロバート・ラドラム
「ブラック・サンデー」 トマス・ハリス
「寒い国から帰ってきたスパイ」 ジョン・ル・カレ
「消されかけた男」 ブライアン・フリーマントル
「摩天楼の身代金」 リチャード・ジェサップ
「レッド・オクトーバーを追え」 トム・クランシー
「高い砦」 デズモンド・バグリイ
「針の眼」 ケン・フォレスト
「A-10奪還チーム出動せよ」 S・L・シンプソン
「タイタニックを引き揚げろ」 クライブ・カッスラー
「樹海戦線」 J・C・ポロック
「スカイジャック」 トニー・ケンリック
「超音速漂流」 トマス・ブロック
「エヴァン・スコットの戦争」 ミッチェル・スミス
「逃げるアヒル」 ポーラ・ゴズリング
(逃げるアヒルは、映画「コブラ」「フェア・ゲーム」の原作
 だが、小説の方が遥かに面白い)



【読まずに死ねない徹夜本・国内編】

●佐々木譲
「ベルリン飛行指令」「エトロフ発緊急電」「ストックホルムの密使」

●船戸与一
「砂のクロニクル」「伝説なき地」

●高村薫
「黄金を抱いて跳べ」「リヴィエラを撃て」

●真保裕一
(ミステリーでも挙げましたが...)
「ホワイトアウト」
(映画製作中。脚本:真保裕一)「奪取」


「鋼鉄の騎士」 藤田宜永
「逃亡」 帚木蓮生(ははきぎ ほうせい)
「パナマ運河奪還」 水木楊



『モダンホラー』

 古典としての恐怖小説では、
エドガー・アラン・ポー
ブラックウッド、ジョン・ディクスン・カー、
さまざまな小説や映画の題材になっているクトゥルー伝説
創始者である、
H・P・ラブクラフトなどが有名ですが、
「モダンホラー」となると、語るべき作家は数人しかおりません。


【読まずに死ねない徹夜本・翻訳編】

●帝王 スティーブン・キング
「シャイニング」「ペット・セマタリー」「デッド・ゾーン」
「ミザリー」「IT」「グリーンマイル」

●皇帝 ディーン・R・クーンツ(現在はディーン・クーンツ)
「ウォッチャーズ」「ストレンジャーズ」「ミッドナイト」
「戦慄のシャドウファイア」「ファントム」「ハイダウェイ」



この両雄がこのジャンルのすべてと云っても過言ではないでしょう。
キングの方が文学性が高く、クーンツの方は娯楽性が高いと思います。
僕自身は強いて云うと、クーンツ派です。
その荒唐無稽さ、手に汗握るスピード感、
「必ず愛は勝つ」式のワンパターンなハッピーエンドが、
ハマると癖になります。

*クーンツの近作はアカデミー出版の「超訳」なので、
これから読む方には、文春文庫やハヤカワ文庫、
扶桑社ミステリー文庫から出ているタイトルをお勧めします。



この両巨頭以外で人気が高いのは、
●ロバート・R・マキャモン
「奴らは渇いている」「スワン・ソング」

マキャモンは91年にホラー決別宣言をしてファンを悲しませたが、
現在も第一級の娯楽作品を発表している。

●F・ポール・ウィルソン
「ザ・キープ(城塞)」

全6部作のザ・ナイトワールド・サイクルの第一弾。
それぞれ独立した別の物語だが、彼を読むならまずこれから。

●クライブ・パーカー
「不滅の愛」「ウィーブ・ワールド」

血の本シリーズで有名になったイギリスのスプラッタ野郎。
映画監督(ヘルレイザー、他)をやったり多才な所を見せていたが、
最近は伝統的幻想小説を思わせる、本格派に成長した。


「ゴースト・ストーリー」 ピーター・ストラウブ
「ゴッド・プロジェクト」 ジョン・トール
「戦慄のチェスゲーム」 ダン・シモンズ
「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」 アン・ライス

モダン・ホラーの先駆者として
●アイラ・レヴィン
「ローズマリーの赤ちゃん」「ブラジルから来た少年」




【読まずに死ねない徹夜本・国内編】

「リング」
 鈴木光司
「ソリトンの悪魔」 梅原克文
「パラサイト・イブ」 瀬名秀明
「殺人鬼」 辻村行人
「黒い家」 貴志佑介
「山妣(やまはは)」 坂東眞砂子
「家族狩り」「永遠の仔」 天童荒太
「ガダラの豚」 中島らも 




長い間、個人的な本の話にお付き合い頂き、
ありがとうございました!


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