「百物語 霞町にて」

百物語「霞町にて」   ハミルトン    1999/07/23


 この話は 私が小学生の頃、クラスメートのお母さん(仮にAさんとします)から聞いた体験談で
当時、恐怖体験ばかりを綴った本にも収録されました。


物語の時代と場所はホブソンズができるずっと以前、
都電(路面電車)が廃止されて何年か経った頃の西麻布の交差点付近です。



その日、Aさんは西麻布の自宅でお酒を飲んでいましたが、
次の日も早いというのに ついつい、遅くまで飲んでしまいました。

何やら外の方で かすかに音がしています。
今と違って 当時は深夜になると もうほとんど外を出歩く人なんていません。
誰がやっているのか わからないまま、酔いがまわった事も手伝って
そのままその日は寝てしまいました。

そんな事が何日間か続いていましたが
音も小さいし、遠くの方で聞こえるので
そのまま放っていました。



或る日、その日は早くから眠っていたのですが
あの いつも外でする音で目が覚めてしまいました。
まだ暗いその部屋で
しかもすぐ近くの窓の外で聞き覚えのある音がしているのです。


「チーン、チーン」


「ああ、都電かあ。」
と 思って時計を見ると午前二時。こんな時間に都電が走っている訳はありません。
なにより もう、都電自体が廃線になっているはずです。



驚いて急いで窓を開けると そこには
生気のない乗客を乗せた青白く光る都電が
街を走っていたのです。
「チーン、チーン」と音を鳴らしながら.....。

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