「シンプル・プラン」

シンプル・プラン、観ました   岩窟王  1999/08/31


北米DVDで日本公開より一足早く観ました。

原作者のスコット・スミスが自ら脚色しただけあって、
所々変更や省略がありましたが、
概ね原作に即した映画化になっていたと思います。

ただ、ラストの捻りが削られてしまったのは残念ですし、
全体に主人公ハンク(ビル・バクストン)の堕ち方が
小説に比べて甘い感じがしました。



驚くのがサム・ライミの演出とビリー・ボブ・ソーントン
の役作り。
今回、ライミのキャメラは全然動きません。
ハンクの兄、ジェイコブ役のソーントンは正に
「七つの顔を持つ男」多羅尾伴内も裸足で逃げ出しそうなくらい、
作品毎に顔や喋り方、体格まで違いますねぇ。
驚きました。




小説「シンプル・プラン」(扶桑社ミステリー文庫)は
スティーブン・キングが大絶賛したことでも有名ですが、
この年の「このミステリーがすごい!」で翻訳ものの1位
になった作品です。

ハデさはありませんが、平凡でささやかな人生を送っていた
善良な男が、闇の領域に堕ちてゆく様をじっくり描いていて、
我が身に置き換えて考えざるを得ない、とても恐い話です。


これを読むと
善と悪の境界線は、まるで薄氷のように脆く曖昧なものである
と感じます。
シンプルな計画など、所詮、机上の空論に過ぎず、
現実は奇怪なほど複雑かつ制御不能なもので、
一度目を覚ました悪意は、暗闇の氷の斜面を滑り落ちるかのように、
平凡な人間の人格を翻弄、支配してしまいます。


ぜひ、原作を読んで
映画の登場人物や設定をより深く味わって下さい。


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