「生きものの記録」「酔いどれ天使」


老いさらばえた「菊千代」
  風太郎忍者   1999/10/06


今日
『生きものの記録』初めて拝見。
あまり芳しくない評判を耳にしますが
実際自分もいい作品とは思いませんでした。

妾を三人も持つ剛胆な下町親父が、突然
「核」に対して強迫神経症になる事から
なんだか、ちぐはぐな印象をうけ
彼の「恐怖」が感取できませんでした。

むしろ振り回される周囲の者に
同情してしまいます。特に工場に放火され
呆然となる従業員たち・・・・・


同時上映
『酔いどれ天使』という
ムチャクチャ面白い娯楽作だったので
意地悪な見方をしたかもしれません(汗)

でも病棟窓から見る「燃え尽きる地球」
=「太陽」はさすがに強烈なイメージ!
それと三船さんの老人役、
修行僧のごとき骨の透いた胸(!)、
あれはやはり何日間か断食したのでしょうか!?




 
 岩窟王  1999/10/07

>風太郎忍者さん

今度は
「生きものの記録」「酔いどれ天使」ですか。
妙な組み合わせですね。
やはり黒澤作品はファンだけに色々書きたくなってしまい
いつも長文になってしまいます。(^-^;



「生きものの記録」は初めて[全編]で複数のキャメラ
使用し、それ以後の製作システムを確立した作品です。

それにこの作品あたりから、俳優のアップにも500ミリ以上
望遠レンズを多用するようになり、黒澤映画独特の迫力と
緊張感がより一層、増したように思います。


僕の友人の一人が大塚に住んでいた頃、遊びに行く度、
高架下の都電大塚駅の脇を通ったのですが、
この作品に登場するシーンを思い出して感慨に耽った
ものです。
映画の中の都電の駅は、大塚駅をモデルにしたセット
なんですけどね。


主人公の工場の遠景で工場の建物として登場するのは
当時の東宝撮影所の大スタジオです。
(自転車に乗った工員さんたちがワラワラ登場する遠景)

あの「燃え上がる地球=太陽」は、あれでも黒澤さんの構想よりは
かなり小さいそうで、後年、「もっと大きくしたかった」と
語っておりました。


三船さんにとって、あの老け役はたいへんだったようです。
特にメイクに時間がかかるのに閉口したようです。

この時期の作品では確かに評価が低い作品ですが、
ボケ老人、家族の崩壊、核への恐怖、というテーマは
普遍性も高く、先見の明を感じます。



「酔いどれ天使」
黒澤監督が分身ともいえる三船敏郎初めて組んだ
記念すべき作品です。
一応、志村喬が主役ですが、三船のエネルギーに食われて
どっちが主役なのかわからなくなっていますよね。
黒澤さんも撮影中に三船のキャラの方がどんどん膨らんで
困ったようです。

Amazon.co.jp アソシエイト
In Affiliation with AllPosters.com
Buy movie posters!
In Association with Amazon.com
Amazon.com
Video Universe - Hot Movies At Low Prices!
Videouniverse.com


目次へ



BACK  王国の入口へ  NEXT