「GTO」


「GTO」を観る
  岩窟王  2000/02/04


「GTO」 55点(監督の心意気に65点)

  タダでなければ絶対行かなかったタイプの映画
  ですが、意外と面白かったです。
  「どこが?」というと演出面です。

  僕も立ち読みする(笑)人気漫画の小説版が原作
  のようですが、TVシリーズの番外編と云った方が
  正確でしょう。

  今回、グレート・ティーチャー・鬼塚(反町隆史)が
  臨時赴任するのは、バブルの爪痕の残る北海道の片田舎の
  私立高校。そこの問題児に田中麗奈笠原秀幸
  これに逃亡中の強盗犯を追う地方新聞の女性記者(藤原紀香
  と道警察がからむストーリーです。

  僕は反町のイメージと漫画の鬼塚英吉のイメージの
  落差が気になりまして、はっきり云うとミスキャスト
  だと思うのですが、
  彼が主役でなければ制作費が出ないでしょうから
  仕方無いのでしょうねぇ。
  ファンの方には申し訳ないのですが、
  僕には、いかにもモデル上がりでカッコだけの
  ペラペラタレントにしか見えないんですよねぇ...。
  
  フェロモン女優(?)の藤原紀香にしても
  「どこがいいの?」って感じでして、
  個人的にはぜんぜん魅力を感じません。
  スクリーンで観ると、顔も身体もパンパンで
  尚更そう感じました。

  「がんばっていきまっしょい」では魅せた
  田中麗奈も、脚本上の役の描き方の浅いせいも
  あるのですが、いかにも「やっつけ仕事」の
  印象がありました。

  その中で新人の笠原秀幸(たぶんこの名前)君は
  なかなか初々しくて良かったですが、
  全体的には主役クラスの俳優よりも
  邦画やTV界を代表する多彩な脇役陣の方が印象的でした。


  しかし、監督の鈴木雅之の演出はちゃんと映画になっていて
  好感を持ちました。
  TVドラマの映画化というハンデがありながら
  面白い演出法や洋画のシーンからパクったと思われる
  シーンを入れて、映画好きをニヤリとさせます。
  例えば新聞社内の描写は
「未来世紀ブラジル」から
  ヒントを得ていると思われますし、
  警察署のシークエンスは
「レッド・オクトーバーを追え!」
  の中のクレムリンのシーンを思わせます。

  舞台を北海道にしたのはかなり効果的で、
  風景が雄大なのはもちろん、アングル的にも日本離れ
  した画(え)になっていて、新鮮でした。
  難点としては、ビデオ化やTV放送を想定しているのか
  ちょっとアップが多すぎるのが残念でした。
  それとも
「羊たちの沈黙」へのオマージュなのでしょうか?

  邦画にしてはかなりお金もかかっていて、
  脚本もユーモラスでなかなか良かったです。
  これでもうちょっと登場人物の心理が描けていたら
  もっと良い点にしたんですけどねぇ。惜しいです。
  でも、さまざまな制約(大根俳優、低予算、上映時間)
  の中では健闘していたのではないでしょうか。
  
  で、作品自体は55点ですが、映画マニアの印象のある
  監督(勝手な想像ですが...)の心意気に敬意を表して、
  演出には65点を送ります。

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